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磐田市の公園と避難場所、指定避難所43施設に公園は0か所

公開 2026年8月30日 更新 2026年8月31日 約4,855字 読了目安 9分 文責 ATAWI PARK 編集部(富士ヶ丘サービス株式会社)

子どもと公園にいるときに大きな地震が来たら、そのままそこにいていいのか、それともどこかへ移るのか。磐田市で公園を選ぶ親から見ると、遊具や日陰と同じくらい先に知っておきたいところです。

磐田市が指定避難所として公開している施設は43施設です。地区別のページを1件ずつ数えて突き合わせると、名前に「公園」が付く施設は0か所でした。43施設の中身は小学校・中学校・交流センター・体育館などで、公園は入っていません。

では公園はどこにも出てこないのかというと、1か所だけ出てきます。かぶと塚公園です。この記事では、市の避難場所の一覧と当サイトの公園100園を地区ごとに並べ、どこまで言えてどこから言えないのかを2026年8月30日時点で整理します。

磐田市の5地区ごとに、公園の数と指定避難所の数を横棒で並べた図。磐田は公園51園に避難所21施設、豊田は28園に6施設、竜洋は13園に4施設、福田は5園に6施設、豊岡は3園に6施設で、公園の多い地区ほど避難所が少ないことを示す。

先に結論:磐田の公園は指定避難所ではない。行き先は学校と交流センター

Q. 磐田市の公園は、災害のときの避難場所になっていますか。

A. 名前に「公園」が付く施設は、磐田市の指定避難所43施設に1か所も入っていません。例外は、地域防災計画の資料に「広域避難地」として載るかぶと塚公園の1か所だけです。公園にいるときに避難が必要になったら、行き先は地区に割り当てられた小中学校か交流センターになります。

この記事は、磐田市が公開している避難場所の一覧と、当サイトの公園データベース100園を突き合わせた記録です。個々の公園が安全かどうかを当サイトが判定することはしません。避難先の指定は地区ごと、自治会ごとに決まっていて、公園の設備の話とは別の系統の情報だからです。以下は、その手前にある「どの一覧に何が載っているか」の整理です。

指定避難所学校と会館公園は0
図1磐田市の指定避難所43施設は小中学校と交流センターが中心で、名前に「公園」が付く施設は入っていない。

数え方:市の地区別ページ5枚と、当サイトの100園を同じ箱に入れた

磐田市ウェブサイトの指定避難所の一覧は、磐田・福田・竜洋・豊田・豊岡の5つの地区ページに分かれています。2026年8月30日に確認した時点で、5ページとも更新日は2026年7月14日でした。掲載されている施設を1件ずつ数えると、磐田21・福田6・竜洋4・豊田6・豊岡6で、合計43施設になります。

当サイトの公園データベース100園にも、この5区分と同じ地区の欄があります。磐田51園・豊田28園・竜洋13園・福田5園・豊岡3園です。市の避難所一覧と当サイトの100園は、同じ5つの箱に入れて並べられます。この記事の数字は、その並べ直しから出しました。

まず、市の一覧の良いところから数えます

良い点は3つあります。第一に、避難所ごとに避難対象の地区名・自主防災会名が書かれていること。第二に、5地区に分けたうえで更新日を出していること。第三に、切迫した危険から命を守る「指定緊急避難場所」と、住まいを失ったあと一定期間を過ごす「指定避難所」を、別のページで分けて説明していることです。市のページには「「指定緊急避難場所」とは、切迫した災害の危険から命を守るために避難する施設です。」とあります。

43施設3-6対象地区つき7月14日更新
図2市の避難所一覧は施設ごとに避難対象の自治会名が書かれ、5地区とも2026年7月14日更新と明示されている。

地区で割ると、公園が多い地区ほど避難所は少ない

市全体では、公園100園に対して指定避難所は43施設です。公園2.3園につき避難所1か所という密度になります。ところが地区ごとに割り直すと、同じ43という数字がまったく別の顔をします。

地区公園の数指定避難所避難所1か所あたりの公園数
磐田51園21施設2.4園
豊田28園6施設4.7園
竜洋13園4施設3.2園
福田5園6施設0.8園
豊岡3園6施設0.5園
市全体100園43施設2.3園

豊田は公園が28園あるのに指定避難所は6施設で、避難所1か所あたり4.7園です。豊岡は逆で、公園3園に対して避難所6施設。避難所のほうが多い地区です。公園の数と避難所の数は、地区ごとに連動していません。

数字は割り戻して初めて手ざわりになります。豊田で公園にいるとき、いちばん近い割り当ての避難所までは、磐田で同じことをするときより遠くなりやすい。これは統計の話ではなく、ベビーカーを押して何分歩くかの話です。逆に豊岡は、公園より避難所のほうが密にあります。同じ「43施設」でも、どの地区で子どもを遊ばせているかで意味が変わります。

註:ここでの地区は、磐田市の避難所一覧のページ区分に合わせた5区分です。当サイトのデータベースには9区分の地区の欄もあり、そちらでは磐田の51園が見付21園・中泉14園・御厨13園・南部2園・向陽2園に分かれます。

5地区公園100園避難所43
図3公園100園と指定避難所43施設を同じ5地区で割ると、豊田は4.7園に1か所、豊岡は0.5園に1か所になる。

公園名で載っているのは、かぶと塚公園の「広域避難地」1か所だけ

磐田市地域防災計画の資料編にある指定緊急避難場所の一覧表は、災害の種類ごとに分かれています。台風の接近時が11か所、洪水が36か所、崖崩れ・土石流・地滑りが11か所、津波が123か所、地震による火災の広域避難地が5か所です。このうち名前に「公園」が付くのは、広域避難地5か所の中のかぶと塚公園だけでした。

一覧表のかぶと塚公園の行には、有効面積10.7ヘクタール、避難人口779人と書かれています。当サイトのデータベースが持つかぶと塚公園の面積は106,981.69平方メートルで、ヘクタールに直すと10.7です。市の防災の資料と公園の台帳が、同じ広さを指しています。数字が突き合った例として、ここは記録しておきます。

面積で見ると、これは当たり前の結果ではありません。100園でいちばん広いのは竜洋海洋公園の22.2ヘクタールで、かぶと塚公園の2倍あります。それでも広域避難地の5か所には入っていません。広域避難地は、地震による火災から逃げる場所として指定されるものです。市街地との位置関係が効いていると考えられますが、市の資料に理由は書かれていません。当サイトとしては未確認のまま残します。

かぶと塚公園には、もう1つ別の役割も書かれています。市の施設ガイドの防災の欄には「かぶと塚公園は、災害時の「防災ヘリポート」となっています。」という一文があります。公園そのものが避難所なのではなく、園内の総合体育館が指定避難所になっている、という構造です。公園と、公園の中の建物は、防災の一覧では別々に扱われています。

10.7ha広域避難地1か所だけ
図4広域避難地5か所のうち公園名で載るのはかぶと塚公園のみ。有効面積10.7ヘクタール、避難人口779人の記載。

注文したい点:公園のページと避難所のページで、対象地区の記載が食い違う

磐田市の公園の施設ガイドと、指定避難所一覧のページとで、避難対象の地区の記載が食い違っています。ここからは注文です。かぶと塚公園の施設ガイドのページは2025年3月3日の更新です。園内の総合体育館の避難対象として、「西坂町・一番町・梅屋町・河原町・加茂川通・新通町・元倉町・一言エクレール」の地区名を挙げています。一方、2026年7月14日更新の磐田地区の指定避難所一覧では、総合体育館の対象に新通町・元倉町が入っていません。1年4か月の更新の差が、そのまま2つのページの差になっています。

どちらが新しいかは日付を見れば分かります。避難所一覧のほうが新しい。ただ、公園を調べている親が先にたどり着くのは、公園の名前で検索して開く施設ガイドのほうです。施設ガイドの防災の欄に「最新は指定避難所一覧のページ」と一行あればいい。それだけで、この食い違いは行き違いにならずに済みます。仕組みへの注文であって、更新を続けている担当課への非難ではありません。

註:この食い違いは、2026年8月30日に当サイトが2つのページを読み比べて気づいたものです。実際の避難先は自治会・自主防災会の区分で決まります。お住まいの自治会の案内と、市の指定避難所一覧のページでご確認ください。

当サイトの避難場所の欄は、100園すべて空欄のままです

白状します。当サイトの公園データベースには、園ごとに「指定緊急避難場所かどうか」を記録する欄があります。2026年8月30日時点で、値が入っている園は0園です。100園すべて空欄で、「該当」と書いた園も「非該当」と書いた園もありません。この記事の数字は、当サイトのその欄からではなく、市の一覧を数え直して出したものです。

掲載写真のある園は63園あります。それでも、この欄をどう埋めるかを私はまだ決めきれていません。公園に立っている看板が、市の指定緊急避難場所と同じものを指しているのかどうかを、当サイトはまだ確かめていないからです。写真に写った表示だけを見て「該当」と書けば、市の一覧と食い違う欄をもう1つ増やしかねません。ここは判断が固まっていない部分なので、正直に開いておきます。

当面の方針だけは決めました。当サイトは、市の一覧に名前が載っている園だけを「該当」と記録します。看板の有無は写真の説明として別に残します。この方針だと埋まるのはかぶと塚公園の1園だけですが、根拠のない「該当」を99園に配るよりましだと考えています。

同じ「欄が空のまま」は、水飲み場の欄でも起きていました。2026年8月31日に公開した季節メモ「防災の日の前に:磐田市の公園100園、水飲み場の記録は24園」で数えたところ、欄が「あり」なのは24園、掲載写真に水飲み場か手洗い場が写っているのは38園でした。避難場所の欄と同じで、写真だけを根拠に欄を埋めてよいかは決めきれていません。

避難の欄100園が空欄方針を決めた
図5当サイトの避難場所の欄は100園すべて空欄。市の一覧に名前がある園だけを「該当」と記録する方針にした。

9月6日の総合防災訓練までに、今日できる確認

磐田市のウェブサイトには「令和8年度の総合防災訓練は9月6日(日曜)に実施します。」とあります。2026年8月5日更新のページです。訓練の概要には「令和8年9月6日(日)午前9時~正午までの間」とあり、自治会連合会の統一訓練の日にあたります。想定は南海トラフ巨大地震で、市内各地は震度6強以上とされています。この記事を書いている8月30日の1週間後です。

訓練の日に子どもを連れて公園にいる家庭は、そう多くないはずです。それでも、この1週間は確認に向いています。地区の避難所がどこかを一度調べておくと、次に公園で雨雲が近づいたときや、揺れたときの動きが変わります。

  • 行き先の公園の住所を控える。避難所の割り当ては公園名ではなく地区と自治会で決まるため、住所のほうが引きやすくなります。
  • その住所の自治会・自主防災会がどの避難所に割り当てられているかを、市の地区別ページで確認する。磐田地区なら21施設、豊田・福田・豊岡なら各6施設、竜洋なら4施設のどれかです。
  • 公園から避難所までの道を、ベビーカーで通れる道かどうかで一度見ておく。9月6日の訓練は午前9時から正午の間なので、同じ時間帯に歩くと日差しの当たり方まで分かります。

今日、避難の計画を完成させる必要はありません。公園100園のうち市の避難場所の一覧に名前が載るのは1園だけ、という一行だけ持ち帰ってもらえれば十分です。磐田では、公園は遊ぶ場所であって、逃げ込む先としては指定されていない。そこが出発点になります。

9月6日震度6強想定今日の確認
図6令和8年度の総合防災訓練は2026年9月6日の午前9時から正午。南海トラフ巨大地震を想定した自治会の訓練。

よくある質問

磐田市の公園は避難場所に指定されていますか。

2026年8月30日時点で、市の指定避難所43施設のうち名前に「公園」が付く施設は0か所です。指定緊急避難場所の一覧では、地震による火災の広域避難地5か所のうち、かぶと塚公園の1か所だけが公園名で載っています。津波の123か所、洪水の36か所には公園名の施設はありません。

公園で地震にあったら、どこへ行けばいいですか。

行き先は、住んでいる地区に割り当てられた指定避難所です。磐田市の一覧では、施設ごとに避難対象の自治会名が書かれています。磐田地区なら21施設、福田・豊田・豊岡は各6施設、竜洋は4施設の中から割り当てが決まります。その場で近い施設ではなく、自分の自治会の割り当て先を先に知っておくほうが迷いません。

かぶと塚公園は避難所ですか。

かぶと塚公園そのものは、地域防災計画の資料で地震による火災の「広域避難地」に指定されています。有効面積10.7ヘクタール、避難人口779人という記載です。あわせて園内の総合体育館が指定避難所になっており、市の施設ガイドには災害時の防災ヘリポートになるとも書かれています。役割が3つ重なっている公園です。

出典・参考

本記事は磐田市の公開情報と当サイトの公園データベースにもとづく編集ノートです。個々の公園の設備・状態は現地および磐田市(都市整備課 0538-37-4806)でご確認ください。

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