磐田市の公園100か所は、66の町名に散らばっている
ATAWI PARK は磐田市の公園100か所のデータベースです。ふだんは9地区(見付・中泉・御厨・豊田・南部・向陽・竜洋・福田・豊岡)で分けて見せていますが、地区はひとつで2園から28園までと幅があり、「近所に公園があるか」という感覚とは少しずれます。
そこで今回は、地区よりも細かい単位——公園の住所に書かれている大字・町名——で100園を分け直してみました。数えたのは当サイトのデータベース(data/parks.json)だけで、現地には行っていません。数字の意味と、この数え方でわからないことまで書きます。
100園を、住所の町名で分け直す
当サイトが持っている100園には、それぞれ磐田市の住所が入っています。この住所から大字・町名の部分だけを取り出して集計すると、100園は66の町名に分かれました。単純に割れば1つの町名あたり1.5園です。
9地区で見たときの内訳と並べると、地区の大きさの違いがそのまま町名の数の違いになっていることがわかります。園数がいちばん多い豊田地区は28園が15の町名に、見付地区は21園が12の町名に散っています。いっぽう南部地区と向陽地区は、園数も町名も2つずつです。
| 地区 | 園数 | 公園がある町名の数 |
|---|---|---|
| 豊田 | 28園 | 15 |
| 見付 | 21園 | 12 |
| 中泉 | 14園 | 8 |
| 御厨 | 13園 | 11 |
| 竜洋 | 13園 | 10 |
| 福田 | 4園 | 3 |
| 豊岡 | 3園 | 3 |
| 南部 | 2園 | 2 |
| 向陽 | 2園 | 2 |
豊岡の3園で行き先を選ぶときは、豊岡の公園を年齢・天気・駐車条件で比較した記事に、2026年9月14日時点の候補と未確認事項を整理しました。
御厨地区は13園が11の町名に分かれていて、1つの町名あたりの園数がいちばん小さいグループです。同じ「13園」の竜洋地区も10の町名。数は同じでも、まとまって建っているのか、広く薄く置かれているのかは地区ごとに違います。
面積のほうも見ておきます。オープンデータに面積のある94園の中央値は約3,179㎡で、市内でいちばん多い種別である街区公園51園にかぎると中央値は約2,366㎡です。街区公園の国の標準面積は0.25ha(2,500㎡)とされていますから、磐田市の街区公園はおおむねその標準どおりの大きさ、ということになります。町名ごとに1園ずつ置かれた「ふだんの公園」の実体は、この2,000〜3,000㎡台の広場です。この94園を面積帯に分け、年齢・滞在時間・駐車場を重ねた比較は、公園の広さを比較した記事にまとめました。
45の町名は「その町にひとつだけ」
66の町名を、その町にある公園の数で分けるとこうなります。
| その町にある公園の数 | 町名の数 | 合計園数 |
|---|---|---|
| 1園だけ | 45 | 45園 |
| 2園 | 13 | 26園 |
| 3園 | 3 | 9園 |
| 4園 | 5 | 20園 |
66のうち45、つまり3分の2以上の町名には、公園がひとつしかありません。その1園が工事や点検で使えない日、あるいは行ってみたら先客で遊具が埋まっている日、その町の中には代わりがない、ということでもあります。
逆に4園を抱える町名は5つだけ(見付・富士見町・国府台・高見丘・森下)で、この5つで20園、全体の5分の1を占めます。3園ある町名は水堀・二之宮東・池田の3つです。公園は市内に平らに散っているのではなく、少数の町に固まりがあり、その外側に「ひとつだけの町」が広がっている、という形をしています。
2園ある町名は13で、権現町・中央町・東新町一丁目・明ケ島原・上新屋・立野・加茂・富里・森本・駒場・南平松・豊岡・福田中島。ここは「もうひとつある」町です。片方が混んでいる日や、上の子と下の子で行きたい遊具が違う日に、同じ町の中で移れる可能性があります。ただし2園が隣り合っているのか、町の端と端なのかは、この数え方ではわかりません。
4園ある町では、何が固まっているのか
4園ある5つの町名を、当サイトのデータで開いてみると、中身はまったく違いました。
- 見付(見付地区):かぶと塚公園(総合公園・106,982㎡)と東大久保運動公園(運動公園・34,218㎡)という大きな2園に、一番町公園(街区公園・2,550㎡)と見付本通広場公園(街区公園・372㎡)が加わる、大小の落差がいちばん大きい町名。
- 富士見町(見付地区):経塚公園・富士見北公園・富士見公園・的場公園の4園がすべて街区公園で、面積は2,223〜5,016㎡。似た大きさの公園が4つ並ぶ。
- 国府台(中泉地区):旭ヶ丘公園・泉公園・上野公園・京見塚公園の4園がすべて街区公園。1,538〜10,231㎡と幅がある。
- 高見丘(豊田地区):磐田ららシティ公園(街区公園・4,097㎡)と磐田ららシティ東・西ポケットパーク(広場公園・827㎡と362㎡)、豊田高見丘北公園(街区公園・2,107㎡)。
- 森下(豊田地区):豊田森下公園・豊田森下水神公園(街区公園)と、豊田森下ポケットパーク・豊田第1緑地(都市緑地・286㎡と254㎡)。
高見丘と森下は、4園のうち2園が数百㎡台の小さな緑地・広場です。市のオープンデータの種別で言えば「広場公園」「都市緑地」で、遊具のある広場というより通路や角地の緑に近い可能性があります。数のうえでは同じ4園でも、遊びに行ける場所として4つ数えてよいかは別の話です。
註:見付本通広場公園は名前に「広場公園」とありますが、オープンデータ上の種別は街区公園です。名前と種別は必ずしも一致しません。
この数え方でわからないこと
この集計は、はっきりした限界を3つ持っています。書いておきます。
- 公園が1つもない町名は、この66に入っていません。数えたのは公園の住所だけなので、「公園のない町がいくつあるか」はこのデータからは言えません。
- 町名は行政上の住所の単位で、生活圏とも町内会の区域とも一致しません。町境のすぐ向こうに公園がある家のほうが、同じ町の端にある公園より近いことはふつうにあります。
- 面積は磐田市オープンデータ「都市公園一覧」由来で、94園分しかありません。都市公園法の対象外として市が管理する6園には面積が入っていません。
距離をきちんと言うなら、住所ではなく座標から測る必要があります。当サイトは100園すべての緯度・経度を持っているので、それは次の宿題です。街区公園の誘致距離の目安は250mとされていますが、その円が市域をどれだけ覆っているかは、まだ数えていません。
当サイトがここから何をするか
45の町名が1園だけ、という数字は、当サイトの踏査の優先順位に関わります。その町にとって唯一の公園なら、遊具の対象年齢もトイレの有無もおむつ替え台の有無も、代わりがきかないぶん重く効いてくるからです。踏査はこれからで、現地の確認が済んだ園から各ページの「現地調査待ち」が確定情報に変わっていきます。
また、公園がひとつしかない町では、その1園が「使えない日」の情報こそが役に立ちます。工事・遊具の使用禁止・閉鎖といった変化に気づかれた方は、情報提供のページからお知らせいただけると助かります。データベースの数字は、こうした一件ずつの確認でしか正確になりません。
このブログは、そうした数え直しと更新の記録を置く場所として始めました。読みもの(公園ガイド)が「行ってからどう過ごすか」、論文が「公園とは何か」を扱うのに対して、ブログは「いま当サイトが何を見て、何を数えているか」を、日付をつけて短く書いていきます。数え方を書き残しておけば、あとから同じ数を出し直して、増えたか減ったかを比べられます。
同じ100園を「日陰」で数え直した記事も別に書きました(「磐田市の公園100園、日陰を確認できたのは44か所」)。公園がひとつしかない45の町名では、その1園に日陰があるかどうかが、そのまま夏の行き先があるかどうかになります。数え方の軸を変えると、同じ100園が別の顔を見せます。
同じ100園を「駐車場」で数え直した記事も置きました(「磐田市の公園の駐車場は100園中33園。市街化調整区域に多い」)。町名でばらけて見えた100園も、用途地域で分け直すと、駐車場の記録がある33園は市街化調整区域の側に寄っていました。町名・日陰・駐車場と軸を変えて数えるほど、同じ100園の輪郭がはっきりしてきます。
町名別の一覧ページは今のところ作っていません。まずは9地区と条件別のさくいんから探してください。この記事の数字は2026年8月27日時点のデータベース(100園)にもとづくもので、公園の新設・廃止があれば変わります。
実際に、磐田市の令和8年度発注計画表には新貝公園整備工事が載りましたが、2026年9月3日現在の100園台帳には新貝公園を収録していません。計画を見つけてから台帳へ加えるまでに何を確かめるかは、別の踏査準備ノートで整理しました。
出典・参考
- 磐田市「都市公園一覧」(磐田市オープンデータ・CC BY 3.0・出典:磐田市)
- 磐田市 施設ガイド(公園)
- ATAWI PARK 公園データベース(data/parks.json・100園。上記2つをもとに当社が編集)
本記事は磐田市の公開情報と当サイトの公園データベースにもとづく編集ノートです。個々の公園の設備・状態は現地および磐田市(都市整備課 0538-37-4806)でご確認ください。