季節のメモ

防災の日の前に:磐田市の公園100園、水飲み場の記録は24園

公開 2026年8月31日 約5,078字 読了目安 9分 文責 ATAWI PARK 編集部(富士ヶ丘サービス株式会社)

防災の日が近づくと、非常食と水の備蓄の話が出ます。ただ、0〜7歳の子どもを連れている家庭にとって、いちばん現実的な確認は備蓄の量ではありません。いつも行っている公園で、水がどこから出るかを子どもと一緒に見ておくことです。

内閣府が示す令和8年度の「防災週間」は、2026年8月30日から9月5日までです。この1週間に合わせて、当サイトの公園データベース100園を水飲み場の欄で数え直しました。欄が埋まっているのは24園でした。

ところが、当サイトが掲載している写真のほうから数えると、水飲み場か手洗い場が写っている公園は38園ありました。欄より14園多い。この記事は、その差を隠さずに置いておくための記録です。

磐田市の公園100園について、水飲み場の記録の状態を3本の横棒で比べた図。当サイトの水飲み場の欄が「あり」なのは24園、掲載写真に水飲み場か手洗い場が写るのは38園、磐田市の施設ガイドの設備の記載に水飲み場が出てくるのは0園であることを示す。

先に結論:確かめるのは水の量ではなく、水のある場所への行き方

Q. 防災の日に、子どもと近所の公園で何を確かめておけばいいですか。

A. 水が出る場所を1か所、家族で押さえておくことです。磐田市の公園100園のうち、当サイトが水飲み場を記録できたのは24園。写真では38園に写っており、記録のほうが遅れています。断水すれば公園の水も止まります。確かめるのは水の量ではなく、そこまでの行き方です。

この記事は、内閣府が示す防災週間の期間と、当サイトの公園データベース100園を突き合わせた編集ノートです。個々の公園の水が今日飲めるかどうかを当サイトが判定することはしません。飲用の可否は水道の管理者が決めることで、遊具や日陰の話とは別の系統の情報だからです。以下は、その手前にある「どの欄に何が入っていて、何が空か」の整理です。

水遊びの期間を調べているご家族には、今之浦公園の噴水の運転期間を市公式ページで確認した記事もあります。水飲み場の記録と、水遊び施設の運転日は別の欄・別の情報なので、出発前に分けて見てください。

欄は24園写真は38園市の記載0園
図1当サイトの水飲み場の欄は24園、掲載写真に写るのは38園、磐田市の設備の記載に水飲み場が出てくるのは0園。

内閣府の「防災週間」は8月30日から9月5日まで。防災の日は9月1日

内閣府が公開する「令和8年度『防災週間』及び『火山防災の日』について」(中央防災会議決定・2026年7月31日付)によると、令和8年度の防災週間は2026年8月30日(日)から9月5日(土)までです。防災の日は9月1日で、2026年は火曜日にあたります。期間の根拠は昭和57年5月11日の閣議了解で、昭和58年以降は毎年8月30日から9月5日までと定められています。

同じ文書は、平常時からの備えとあわせて、発災時に「自らの命は自らが守る」意識を持って行動する自助、地域住民や企業等が連携して助け合う共助、行政による公助を組み合わせて対応することが重要である、と述べています。実施事項の例には、家族内での安否確認の連絡方法の確認と、指定緊急避難場所等でとるべき行動の確認が挙げられ、そこに「特に子どもの指導にも留意すること」と添えられています。

磐田市では、令和8年度の総合防災訓練が2026年9月6日に予定されています。防災週間の最終日が9月5日、訓練が翌6日という並びです。この記事を書いている8月31日の月曜から数えると、家族で何かを確かめる時間は1週間あります。

  • 防災週間:2026年8月30日(日)〜9月5日(土)
  • 防災の日:2026年9月1日(火)
  • 磐田市の令和8年度総合防災訓練:2026年9月6日
  • この記事の集計日:2026年8月31日
8月30日〜家族で歩いて見る
図2防災週間は2026年8月30日から9月5日まで。磐田市の総合防災訓練は9月6日で、確かめる時間は1週間ある。

数え方:水飲み場の欄が埋まっているのは24園。分母は100園ではない

当サイトの公園データベースは、公園ごとに水飲み場の欄を持っています。2026年8月31日時点で「あり」が入っているのは24園です。100園で割ると24.0パーセント。近所の公園を4か所思い浮かべて、水が出ると当サイトが記録できているのは1か所、という勘定になります。

ただし、この24園の分母は100園ではありません。当サイトが写真を掲載できている公園は63園で、水飲み場の欄が「あり」の24園は、すべてこの63園の中にあります。残る37園は「水飲み場がない」のではなく「まだ確かめていない」です。63園を分母に取ると24園は38.1パーセント、2.6園に1園になります。

地区別に並べると、偏りは設備ではなく記録の側にあることが分かります。豊田は28園中27園で写真があり、水飲み場の欄は11園。いっぽう御厨は13園のうち写真があるのは1園だけで、水飲み場の欄は0園です。御厨に水飲み場が少ないのではなく、当サイトがまだ見ていないだけです。

地区公園数写真のある園水飲み場の欄写真に写る園
見付21園14園3園6園
中泉14園10園5園7園
御厨13園1園0園0園
豊田28園27園11園19園
南部2園2園1園1園
向陽2園1園1園1園
竜洋13園3園3園3園
福田4園4園0園1園
豊岡3園1園0園0園
合計100園63園24園38園
100園写真63園未確認37園
図3水飲み場の欄が埋まった24園は、すべて写真のある63園の中にある。残る37園は「なし」ではなく未確認。

写真には38園に写っている。欄のほうが14園ぶん遅れている

同じデータベースを写真の側から数え直すと、別の数字が出ます。当サイトが掲載している写真は875枚あり、そのうち説明文に「水飲み場」または「手洗い」を含む写真は54枚。写っている公園は38園です。水飲み場の欄が「あり」の24園は、この38園にすべて含まれていました。逆は成り立ちません。

差の14園は、写真には水飲み場か手洗い場が写っているのに、欄が空のままの公園です。一ノ谷公園、水堀公園、水堀東公園、旭ヶ丘公園、中央公園、磐田ららシティ西ポケットパーク、磐田ららシティ東ポケットパーク、豊田加茂公園、豊田高見丘北公園、豊田富里農村公園、豊田中野戸農村公園、豊田原新田公園、豊田東原梅ノ木公園、福田第1公園。この14園です。

ここで当サイトの手は止まっています。写真に写っているのだから欄を埋めればいい、とは決めきれていません。写真は撮影日の一場面で、蛇口があることは分かっても、その日に水が出たかどうかまでは写りません。欄を「あり」にした瞬間、読者は「行けば水が飲める」と読みます。その責任を写真1枚で負えるのか、まだ結論が出ていません。

このため当サイトは、14園ぶんの欄を写真から機械的に埋めることを、2026年8月31日時点では見送っています。現地で確かめた記録が取れた園から順に埋めます。

写真38園欄24園差は14園
図4写真に水飲み場か手洗い場が写るのは38園。欄が「あり」の24園との差14園を、写真だけで埋めてよいかは保留。

良い点と、注文したい点:市の設備の記載に「水飲み場」は0園

良い点:公園ごとにページがあり、設備が文章で書かれている

磐田市の施設ガイドは、公園を1園ずつのページで公開しています。当サイトが参照できた公園ページは77園分あり、そのうち設備の記載が入っているのは72園分です。設備の記載に「トイレ」の語が入っている公園は60園。駐車場の有無や、交差点から何キロという行き方まで文章で書かれている公園もあります。外から公園データベースを組み立てる側から見ると、この1園1ページという形はそのまま使える形です。

注文したい点:トイレは60園に書かれ、水飲み場は0園

その72園分の設備の記載を「水飲み場」「水道」「給水」「手洗い」の4語で検索すると、該当する公園は0園でした。トイレは60園に書かれているのに、水飲み場は1園も書かれていません。当サイトの写真では38園に写っているので、現地に無いから書かれていないのではありません。設備を書き出すときの項目に、水飲み場が置かれていないのだと当サイトは読みました。

公園データベースを作っている一事業者として、注文は1つだけです。公園ごとのページの設備の記載に「水飲み場」の1行を足してほしい。子連れで公園を選ぶとき、トイレの次に効くのは水です。夏に水筒が空になった時点で、帰るか続けるかが決まります。砂遊びのあとに手を洗える場所があるかどうかで、次に立ち寄る先も変わります。市がすでに持っている情報を1行増やすだけで、当サイトのような外部の作り手が写真1枚に頼らずに済みます。

3-6設備72園分トイレ60園水飲み場0園
図5磐田市の設備の記載は72園分。トイレは60園に書かれているが、水飲み場・水道・給水・手洗いの記載は0園だった。

水飲み場のある24園は、日陰23園・ベンチ21園・トイレ21園

水飲み場の欄が「あり」の24園について、ほかの欄も並べます。日陰23園、ベンチ21園、トイレ21園、駐車場6園。日陰・ベンチ・水飲み場・トイレの4点がそろうのは19園です。水飲み場は単独で立っている設備ではなく、トイレや日陰とひとまとまりで整備されていると読めます。

水飲み場のある24園の内訳園数
日陰の欄も「あり」23園
ベンチの欄も「あり」21園
トイレの欄も「あり」21園
駐車場の欄も「あり」6園
日陰・ベンチ・水飲み場・トイレの4点19園

例外もあります。トイレの欄が「あり」になっていない園が3園ありました。只来下公園、豊田加茂ポケットパーク、豊田立野ポケットパークです。いずれも面積が小さく、只来下公園は458平方メートル、豊田立野ポケットパークは380.17平方メートルしかありません。小さな広場に水飲み場だけがある形は、散歩の途中に手を洗う使い方には合っています。

逆に、駐車場の欄まで「あり」なのは24園中6園にとどまります。車で行って水も使える公園は、当サイトが確認できた範囲では6園です。豊田ラブリバー公園、豊田香りの公園、竜洋十束公園、おおぞら公園などがここに入ります。面積の幅も大きく、24園の中には221,721.95平方メートルの竜洋海洋公園も入っています。

日陰23園ベンチ21園トイレ21園4点19園
図6水飲み場のある24園は、日陰23園・ベンチ21園・トイレ21園。4点そろうのは19園で、駐車場つきは6園。

私はこう考える:公園の水飲み場を、災害のときの水源として数えない

ここからは私の判断です。公園の水飲み場を、災害のときの水源として数えないでください。理由は単純で、公園の蛇口は市の水道につながっているからです。断水すれば公園の水も止まります。当サイトの24園は「ふだん水が出る」の記録であって、「断水しても水が出る」の記録ではありません。この2つを混ぜた瞬間、家庭の備えが1段階ゆるみます。

この点は、当サイトが2026年8月30日に書いた避難場所の記事とつながります。磐田市の指定避難所43施設に、名前が「公園」の施設は0か所でした。公園は避難所ではなく、水飲み場は給水拠点ではない。それでも公園を防災週間に歩く意味はあると私は考えています。「水はここ」「トイレはここ」「はぐれたらこの木の下」と子どもが体で覚えられる場所は、家の外では公園くらいしかないからです。

ここは体験談ではなく、意見として書いています。当サイトはまだ100園を回りきっておらず、災害のときに公園でどう動くかを実地で試したこともありません。当サイトが断言できるのは、データベースの欄に何が入っていて何が空かということだけです。そこから先の判断は、各家庭の条件で変わります。

防災週間のうちに、子どもと確かめられること3つ

  • いつも行く公園で、水が出る場所を子どもと一緒に指さす。飲めるかどうかではなく、位置を覚えることが目的です。
  • その公園から、地区に割り当てられた指定避難所までの道を1回歩く。磐田市は指定避難所の一覧を地区別のページで公開しています。
  • はぐれたときに集まる場所を、公園の中で1か所だけ決める。遊具ではなく、動かないもの(出入口・掲示板・大きな木)を選びます。

3つとも、その日のうちに終わります。備蓄を1品買い足すより先に、この3つのほうが未就学児には効く。公園を1園ずつ記録している側から見ると、そう思います。9月5日までなら、まだ間に合います。

水の位置避難所まで集合場所
図7防災週間のうちにできる3つ。水の位置を指さす、避難所まで1回歩く、公園内の集合場所を1か所決める。

よくある質問

磐田市の公園の水飲み場の水は、そのまま飲めますか。

当サイトは飲用の可否を判定していません。公園の蛇口が飲用かどうかは管理者が決めることで、飲用不可の表示が出ている場所もあります。現地の表示を読み、表示がなければ磐田市都市整備課(電話0538-37-4806)にご確認ください。当サイトの水飲み場の欄は、掲載写真から設備の存在を確認できたという意味にとどまります。

水飲み場のある公園の一覧は、どこで見られますか。

磐田市の施設ガイドの設備の記載には、2026年8月31日時点で水飲み場の項目がありません。当サイトも条件別さくいんとしては公開していません。現時点で言えるのは、当サイトが欄に記録できた24園と、掲載写真に写っている38園という数だけです。園ごとのページで水飲み場の欄をご確認ください。

防災の日に子どもと公園へ行くなら、何を持っていけばいいですか。

水筒は人数分、別に用意してください。公園に水飲み場があっても、断水すれば出ませんし、点検や季節によって使えないこともあります。ほかには、手を洗えないときのウェットティッシュ、日陰の欄が空の公園に備える帽子。持ち物より、集合場所を決めておくことのほうが効きます。

出典・参考

  • 内閣府「令和8年度『防災週間』及び『火山防災の日』について」(中央防災会議決定・2026年7月31日付。防災週間は2026年8月30日〜9月5日、防災の日は9月1日。2026年8月31日確認。配信元のページURLはホワイトリスト外のためリンクは掲げていません)
  • 内閣府「『防災の日』及び『防災週間』について」(昭和57年5月11日閣議了解・昭和58年5月24日中央防災会議決定。2026年8月31日確認。同じ理由でリンクは掲げていません)
  • 磐田市「公園」施設ガイド(公園ごとのページ・設備の記載。2026年8月31日確認)
  • 磐田市「災害リスクを知る」(わが家の対策。2026年8月31日確認)
  • 磐田市「大雨への備え」(指定緊急避難場所の説明。2026年8月31日確認)
  • 磐田市「防災訓練」(令和8年度の総合防災訓練は2026年9月6日。2026年8月31日確認。配信元のページURLはホワイトリスト外のためリンクは掲げていません)
  • 磐田市「都市公園一覧」(磐田市オープンデータ・CC BY 3.0・出典:磐田市。配信元サイトが2026年8月31日時点で応答しないため、リンクは掲げていません)
  • ATAWI PARK 公園データベース(data/parks.json・100園。上記をもとに当社が編集。2026年8月31日集計。水飲み場の欄が「あり」24園、掲載写真のある園63園、掲載写真875枚)

本記事は磐田市の公開情報と当サイトの公園データベースにもとづく編集ノートです。個々の公園の設備・状態は現地および磐田市(都市整備課 0538-37-4806)でご確認ください。

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