季節のメモ

磐田市の公園100園、日陰を確認できたのは44か所

公開 2026年8月27日 約5,083字 読了目安 9分 文責 ATAWI PARK 編集部(富士ヶ丘サービス株式会社)

2026年8月27日、静岡県には熱中症警戒アラートが発表されています(環境省「熱中症予防情報サイト」・同日確認)。残暑のなかで0〜7歳の子を連れて出かけるとき、行き先を決める材料のひとつが「日陰があるかどうか」です。

そこで当サイトは、この日に公園データベース100園を「日陰」で数え直しました。日陰を確認できたのは44園。屋根のある東屋まで絞ると14園でした。ただしこの44という数字は、そのまま「残り56園に日陰がない」という意味ではありません。

数え方と、数えて分かったこと、そしてこの数え方では言えないことまで書きます。個々の公園の日陰の形は現地でご確認ください。

先に結論:日陰を確認できたのは100園中44園

Q. 磐田の公園、日陰があるのはどこですか。

A. 2026年8月27日時点で、当サイトが日陰を確認できたのは磐田市の公園100園のうち44園です。ただし現地の記録がある園は63園なので、残る56園は「日陰がない」ではなく「まだ確認できていない」を含みます。日陰・ベンチ・水道・トイレの4つがそろうのは19園でした。

この記事は100園を横断して数えた集計です。ひとつの公園の日陰がどの向きに落ちるか、何時に消えるか、といった話は扱いません。木陰は時間帯と季節で動きますし、同じ公園でも遊具の場所によって条件が変わります。日陰の見方そのものは、読みもの「日陰・東屋・ベンチの見方」に分けて書いてあります。暑さ指数との付き合い方は「公園の熱中症対策」のほうにまとめてあります。以下は、その手前にある「そもそも磐田市内に日陰のある公園はいくつあるのか」という数の話です。

日陰直射確認44園
図1磐田市の公園100園のうち、当サイトが日陰を確認できたのは44園。残りは未確認を含む。

熱中症警戒アラートが出ている日に数えた

環境省「熱中症予防情報サイト」の発表状況ページを2026年8月27日に確認したところ、静岡県はこの日の熱中症警戒アラートが発表中でした(同日14時発表の表示)。翌8月28日分は、この時点では未発表です。熱中症特別警戒アラートは、静岡県を含め全国で発表されていません。

発表の基準は環境省のページに書かれています。熱中症警戒アラートは「府県予報区等内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する場合に発表します」とされ、熱中症特別警戒アラートの基準は35(予測値)です。

暑さ指数(WBGT)日常生活に関する指針の区分この日の磐田に関わること
31以上危険警戒アラートの発表水準(33)を含む幅
28以上31未満厳重警戒外出時は炎天下を避ける、とされる
25以上28未満警戒運動の合間に休息を、とされる
25未満注意激しい運動では熱中症が起きうる、とされる

区分は日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」を環境省が掲載したものです。ここで日陰の話につながるのが、暑さ指数の中身です。環境省は暑さ指数を「①湿度、②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、③気温の3つを取り入れた指標」と説明しています。気温だけの指標ではありません。

日陰に入って変わるのは、このうち②です。ただし、環境省のこれらのページに「日陰」という語での説明は見当たりませんでした(当サイトが2026年8月27日に確認した範囲)。同サイトは「個々の場所の暑さ指数(WBGT)は、環境によって大きく異なります」として、身近な場所での確認をすすめています。公園1か所ごとの暑さ指数は、どこにも公表されていません。

註:発表状況の地図には「日最高暑さ指数(予測値)31以上」という凡例も出ますが、これは地図の色分けの説明で、アラートの発表基準(33)とは別のものです。

暑さ指数気温警戒
図2暑さ指数は湿度・日射や輻射・気温の3つからなる指標とされる。日陰が効くのは真ん中の要素。

44園の中身――屋根のある東屋は14園だけ

日陰を確認できた44園を、休憩まわりの設備で分けるとこうなります。数字はすべて当サイトの公園データベース(100園)から数えたもので、記録がない項目は空欄扱いにしています。

項目日陰を確認した44園のうち100園全体では
東屋など屋根のある休憩所14園14園
ベンチ39園41園
水道・手洗い場23園24園
トイレ32園70園
駐車場10園28園

屋根のある東屋を確認できたのは14園です。100園に対して14園、日陰44園に対しても14園で、屋根つきの休憩所は日陰のある園の中の3分の1にとどまります。残る30園の日陰は、樹木の陰や建物の陰です。

木陰と屋根は、親の側からすると別物です。木陰は太陽が動けば動き、落葉樹なら季節でも変わります。屋根は動きません。授乳やおむつ替えの場所を先に決めておきたい日、上の子が遊びきるまで下の子を抱いて座っていたい日は、木陰の44園より屋根の14園のほうが計算が立ちます。時間帯による日陰の動き方は、読みもの「時間帯別の公園」で扱っています。秋の葉の記録が100園とも空欄だった経緯は、編集ノート「公園の紅葉はいつ?磐田100園、秋の記録は0園」で整理しました。

東屋のある14園のうち、トイレも確認できたのは12園でした。屋根を確保できる園は、休憩の設備がまとまっている傾向があります。ただし14園という母数は小さく、傾向として言える範囲を超えません。

屋根14園ベンチ39園水道23園
図3日陰44園の内訳。屋根のある東屋は14園にとどまり、残りは動く木陰である。

広い公園ほど日陰がある、とは言えなかった

数える前、当サイトは「広い公園のほうが日陰が多いだろう」と予想していました。結果は違いました。

現地の記録があり、かつ面積が分かる59園を、面積の中央値である3,000㎡で2つに割ります。3,000㎡未満が29園でそのうち日陰を確認できたのが20園、3,000㎡以上が30園でそのうち21園。割合にすると69%と70%で、ほとんど差がありません。

面積現地の記録がある園うち日陰を確認割合
1,000㎡未満13園8園約62%
3,000㎡未満(1,000㎡未満を含む)29園20園約69%
3,000㎡以上30園21園約70%
10,000㎡以上15園10園約67%

日陰を確認できた44園の面積の中央値は約3,000㎡、現地の記録があるのに日陰を確認できなかった18園の中央値は約3,278㎡でした。後者のほうがわずかに広いくらいです。「広い公園に行けば日陰がある」という選び方は、磐田市の公園データでは支えられません。広場が広いだけの園も、小さくても隅に木が並んでいる園もあるからだと考えています。

もうひとつ目についたことがあります。造成の新しい住宅地にある3園――磐田ららシティ公園、磐田ららシティ東ポケットパーク、磐田ららシティ西ポケットパーク――は、いずれも日陰を確認できませんでした。3園そろって、というのは偶然ではないかもしれません。ただし木が育つには年数がかかるという当たり前の話にすぎない可能性もあり、当サイトは原因を特定していません。ここは推測として書いておきます。

面積日陰の有無関係は薄い
図4面積で4つに割っても日陰の確認率は62〜70%の範囲に収まり、広さとの関係は出なかった。

44という数字を、連れて行く側に翻訳する

44園は多いのでしょうか、少ないのでしょうか。数だけ眺めても決まりません。実際に子どもを連れていく日の動き方に割り戻してみます。

日陰があっても、座る場所がなければ抱っこしたまま立っていることになります。手を洗えなければ、砂と汗のついた手のまま水筒を持たせることになります。トイレがなければ、遊びの途中で車に戻るか、園を出ることになります。そこで、日陰・ベンチ・水道・トイレの4つがそろう園を数えました。100園のうち19園です。

車で行く前提を加えると、さらに絞られます。日陰・トイレ・駐車場の3つがそろうのは10園でした。今之浦公園、かぶと塚公園、豊田香りの公園、豊田森本農村公園、豊田ラブリバー公園、クリーンセンター公園、竜洋十束公園、福田公園、福田ふるさと公園、おおぞら公園です。市内100園のうちの10園、1割です。

条件該当する園100園に対して
日陰を確認44園44%
日陰+ベンチ39園39%
日陰+ベンチ+水道+トイレ19園19%
日陰+トイレ+駐車場10園10%
屋根のある東屋14園14%

ここからは当サイトの編集を担当している大石浩之(磐田市/不動産業)の判断です。私は、8月の平日に0〜3歳を連れて出るなら、行き先を「日陰があるか」ではなく「日陰と水道とトイレがそろっているか」で選ぶほうがいいと考えています。日陰だけを条件にすると44園から選べますが、抱っこ紐で汗をかいた子の着替えと手洗いの場所が、現地で見つからないことになりかねないからです。

この19園という数字は、当サイトの100園の中の19園です。実家の近所や保育園の帰り道に、この19園が1つもない地区は当然あります。そういう日は、公園を1つに絞らず、水道のある園を第2候補に置いて出るほうが現実的だと私は思います。

親子日陰トイレ水道
図5日陰・ベンチ・水道・トイレの4つがそろうのは100園中19園。車で行く条件を足すと10園になる。

残りの56園を「日陰なし」と読まないでほしい

この記事でいちばん誤解されやすいのは、44という数字の裏側です。数え方を開いておきます。

  • 当サイトのデータには、現地の記録がある園が63園あります。100園のうちの63園です。
  • その63園のうち、日陰を確認できたのが44園、確認できなかったのが19園です。
  • 残りの37園には、まだ現地の記録そのものがありません。日陰の欄は空のままです。
  • つまり「日陰なし」と判定した園は0園です。当サイトの日陰の欄は「あり」を記録する欄で、「なし」を記録していません。

「日陰があるのは44か所だけ」という言い方は、正確には「日陰があると確認できたのが44か所」です。この差は小さくありません。56という数字を「日陰のない公園が56か所ある」と読み替えると、まだ見ていない37園を勝手に切り捨てることになります。

正直に書くと、この欄の作り方を変えるべきかどうか、私はまだ決めかねています。「なし」も記録すれば数字ははっきりします。ただ、8月に木が茂って日陰になる園を、別の季節の記録で「日陰なし」と書いてしまう副作用のほうが怖い。断定して外すより、未確認と書いて残すほうを今は選んでいます。

地区ごとの日陰の数を並べなかったのも同じ理由です。現地の記録は豊田地区が28園中27園まで進んでいる一方、御厨地区は13園中1園です。この状態で地区別の日陰率を出すと、記録の進み方の差を日陰の差に見せてしまいます。地区別に比べられるようになるのは、記録が全園に行きわたってからです。

今日できる確認は3つ

  • 出かける前に、環境省の熱中症予防情報サイトで、その日の暑さ指数の予測を見る。33に達する見込みなら警戒アラートが出る水準です。
  • 行き先の公園ページで、日陰・水道・トイレの欄を見る。空欄なら「無い」ではなく「未確認」なので、水筒と日陰用の備えを厚めにする。
  • 屋根の下で休みたい日は、東屋を確認できている14園から選ぶ。木陰と違って時間帯で消えません。

行くか行かないかを、当サイトが決めることはできません。子どもの月齢も、その日の体調も、家からの距離も違います。決められるのは、行き先を選ぶときの材料を1つ増やしておくところまでです。今日の44という数字が、その材料になれば足ります。なお、空欄が並んでいる欄は日陰だけではありません。洪水や津波の想定を書く欄は2026年8月28日時点で100園すべて空白で、その数え直しは編集ノート「磐田市の公園100園、浸水想定の記録は0園」に書きました。

記録63園未確認37園更新は途中
図6日陰の欄は「あり」だけを記録している。空欄は日陰がないという意味ではない。

よくある質問

磐田市で日陰のある公園はどこですか。

当サイトの条件別さくいん「木陰や屋根の下で休みたい」に39園を載せています。日陰だけなら44園ですが、このさくいんは日陰とベンチの両方を確認できた園に絞っているため5園少なくなります。いずれも2026年8月27日時点の数です。現地の記録がまだない37園は、欄が空のまま載りません。

屋根のある東屋がある公園を知りたいのですが。

当サイトが東屋など屋根のある休憩所を確認できたのは14園です。今之浦公園、京見塚公園、豊田ラブリバー公園、竜洋十束公園などが含まれます。屋根は時間帯で動かないので、授乳やおむつ替えの場所を先に決めておきたい日に向きます。使用中のこともありますので、代わりの休憩場所も考えておいてください。

熱中症警戒アラートが出ている日は、公園に行かないほうがいいですか。

当サイトは行く・行かないを判断できません。環境省は暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する見込みで熱中症警戒アラートを発表し、日常生活の指針では31以上を「危険」の区分としています。この基準と、お子さんの月齢や体調を合わせてご判断ください。体調に不安があるときは医療機関にご相談ください。

よくある質問答え体調は医療へ
図7日陰の数は行き先を選ぶ材料のひとつ。行く行かないの判断と体調の相談は別の窓口へ。

出典・参考

本記事は磐田市の公開情報と当サイトの公園データベースにもとづく編集ノートです。個々の公園の設備・状態は現地および磐田市(都市整備課 0538-37-4806)でご確認ください。

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