使いこなし・過ごし方

公園での写真撮影:わが子を撮る・他人の子が写る・SNSに上げる前に

公開・更新 2026-08-16 文字数 約7,096字 読了目安 13分

公園は、子どもの写真がいちばん増える場所です。はじめて滑り台を一人で滑った、ブランコに立ちこぎできた、砂場で泥だらけになった。どれも撮っておきたい瞬間ですが、公園の写真には家の中とは違う三つの問題があります。撮っている間に子どもから目が離れること他人の子が写り込むこと、そして撮った写真をSNSに上げたときに何が伝わってしまうかです。

結論から言うと、まず「撮る前に、子どもがいま安全な場所にいるか」を見る習慣を持つこと。次に、他人の子が識別できる形で写った写真は、自分の手元にとどめて公開しないこと。そしてSNSに上げる前に、顔・名前・場所・時刻が読み取れないかをひと呼吸おいて確かめること。この三つで、公園の写真をめぐる困りごとの大半は避けられます。

この記事では、場面別・年齢別に、撮り方と気配りの具体策を整理します。写真をめぐる決まりは法律だけでなく、その場の親どうしの感覚にも左右されるので、「こうすれば角が立ちにくい」という実践的な線を示すことを目指しました。最後に、磐田市の公園100園を撮影していく当サイト自身の方針(人物が識別できる写真は公開しない、位置情報を除去する)もお伝えします。

公園で写真を撮るときの三つの問題

家の中でわが子を撮るときには考えなくてよいことが、公園では三つ増えます。一つ目は安全です。カメラやスマートフォンの画面を見ている数秒間、親の目は子どもの動きではなく画面の中の構図に向いています。滑り台の上でバランスを崩す、ブランコの前を横切る、水辺に近づく、といった動きはその数秒の間に起きます。二つ目は他人の子の写り込みです。公園は他の家族も同じ場所で遊んでいるので、わが子を撮ろうとすると、隣の子の顔がはっきり写ることが珍しくありません。

三つ目は公開したときに何が伝わるかです。SNSに上げた一枚から、子どもの顔と名前、よく行く公園、行く曜日と時間帯、自宅のおおよその方向まで読み取れてしまうことがあります。本人には何気ない日常の一枚でも、見る人によっては情報の束です。写真そのものは撮ってよいのです。問題になるのは、撮る瞬間の注意の向け先と、撮ったあとの扱いです。以下、この三つを順に見ていきます。

撮るわが子周りに他の家族
図1公園の写真には、目を離す・他人が写る・公開で伝わりすぎる、の三つの問題が家の中より増える。

撮影中に目を離す危険:撮ってはいけない瞬間

いちばん見落とされがちなのが、撮影による見守りの空白です。国土交通省の遊具安全指針では、幼児(3〜6歳)は保護者の見守りのもとで遊具を使うことが前提とされています。見守りは「その場にいること」ではなく「子どもの動きを見ていること」です。画面越しに見ているつもりでも、構図やピントに意識が向いた瞬間、動きへの反応は遅れます。数秒の遅れが問題になる場面は限られているので、その場面だけ「撮らない」と決めておくのが現実的です。

撮らないと決めておきたい場面は、まず滑り台の上や複合遊具の高い場所に子どもがいるとき。落下は一瞬で、親が着地側で構えているべき時間です。撮るなら、子どもが上で座って準備ができてから、着地側の位置を保ったまま撮ります。次にブランコの前後を子どもが歩いているとき。他の子のブランコにぶつかる事故は、親が別のものを見ている隙に起きます。三つ目は水辺。じゃぶじゃぶ池や流れのある園では、水深が浅くても目を離さない前提で、撮影は水から離れた場所に移ってからにします。

  • 滑り台や複合遊具の高い場所にいるとき:着地側で待つ時間。撮るなら座って準備できてから
  • ブランコの前後を歩いているとき:ぶつかる事故は一瞬。まず手を引いて離す
  • 水辺(じゃぶじゃぶ池・流れ・噴水)にいるとき:水から離れてから撮る
  • 駐車場や出入口の近くにいるとき:車の動きを見る時間
  • 他の子と取り合いや押し合いが始まりそうなとき:撮るより先に間に入る

逆に、安心して撮れる場面もあります。砂場に座って遊んでいるとき、芝生でおやつを食べているとき、ベンチで休んでいるとき、低い幼児用遊具に一人で乗って動きが安定しているときです。「撮りたい瞬間」より「撮ってよい場面」を先に決めておくと、迷いがなくなります。動画は撮影時間が長くなり目を離す時間も伸びるので、10〜20秒程度の短いものにして、撮り終えたらすぐ画面から目を上げます。

撮影遊具の上目を離さない
図2滑り台の上・ブランコの前後・水辺では撮らない。撮ってよい場面を先に決めておく。

他人の子が写り込む:考え方と避け方

公園でわが子を撮ると、他の子や親が背景に入ることは避けられません。一般に、人には自分の姿を勝手に撮られたり公開されたりしない利益があるとされていて、公園のような公共の場所でも、個人が識別できる形で撮って公開することには配慮が求められると考えられています。撮ること自体がすべて問題になるわけではありませんが、公開の段階では別の話です。実務的には「他人の子が識別できる写真は、自分の手元にとどめて公開しない」を基準にすれば、大きく外すことはありません。

写り込みを減らす方法は三つあります。一つ目は角度を変える。子どもの正面ではなく斜め上や横から撮ると、背景に地面や空が入りやすくなり、他の人が写りにくくなります。二つ目は待つ。数秒待てば他の子が枠の外に出ることは多いです。三つ目は寄る。子どもの顔や手元に寄れば、背景そのものが小さくなります。望遠で遠くから撮る方法もありますが、遠くから他人の子に向けているように見えると誤解を招くので、公園ではおすすめしません。

それでも写ってしまった写真は、家族の記録として持っている分には差し支えないことがほとんどです。ただ、他人の子の顔がはっきり写ったものは、SNSに上げない、印刷して配らない、園や学校の連絡帳に貼らない、と決めておきます。どうしても使いたい一枚なら、他人の顔をスタンプやぼかしで隠す方法がありますが、それでも服装や体格で分かる場合があるので、公開範囲を家族や親しい人に限るのが無難です。

撮る角度を変える写り込みは公開しない寄る
図3角度を変える・待つ・寄るで写り込みを減らす。他人の子が識別できる一枚は手元にとどめる。

撮られる側になったら:断り方と頼み方

逆の立場になることもあります。他の親がわが子の近くで撮影していて、自分の子が写っていそうなとき。多くの場合は、その人も自分の子を撮っているだけで、悪意はありません。それでも気になるなら、「うちの子、写っちゃってたらすみません、SNSとかには上げないでもらえると助かります」と、こちらが少し折れる形で伝えると角が立ちません。相手を疑う言い方(「勝手に撮らないでください」)は、その後の公園の空気を悪くしがちです。

自分の子と相手の子が一緒に遊んでいて、二人の写真を撮りたいときは、先に相手の親に「一緒に撮ってもいいですか」と聞きます。その場で了承をもらった場合も、公開については別に「送りましょうか」「上げても大丈夫ですか」と分けて聞くのが丁寧です。撮ってよいことと、公開してよいことは別、という感覚を親どうしで共有できると、公園での写真はずっと楽になります。

明らかに他人の子ばかりを撮っている、園の外から遊具にカメラを向けている、といった不審な場面に遭遇したときは、直接注意するより、まず自分の子を手元に引き寄せて、様子を見ます。それでも続くようなら、公園を離れるか、必要に応じて警察に相談する判断です。頻度としては多くありませんが、「まず子どもを寄せる」という順番だけ覚えておくと、迷いません。

SNSに上げる前のチェック:顔・名前・場所・時刻・他人

写真をSNSに上げる前に、ひと呼吸おいて確かめたいことが五つあります。:子どもの顔が正面からはっきり写っているか。名前:名札、上履き、持ち物、水筒などに名前が書かれていないか。場所:園名の入った看板、特徴的な遊具、近くの建物から、どの公園か特定できないか。時刻:「毎週土曜の朝はここ」のように、行動のパターンが伝わる文章になっていないか。他人:背景に他の子や親が識別できる形で写っていないか。

確かめること写真の中で文章の中で対応
正面の顔がはっきり写っている後ろ姿・横顔・手元の写真に替える、スタンプで隠す
名前名札・上履き・水筒・帽子の記名本名・呼び名記名が写らない角度で。文章はイニシャルや愛称に
場所園名の看板・特徴的な遊具・周辺の建物公園名・住所・「家の近く」公開範囲を絞る。園名は書かない
時刻「毎週○曜」「いつもの時間」行動パターンが分かる書き方を避ける
他人他の子・親の顔や服装他の子の名前その写真は上げない。ぼかしても公開範囲は限定

公開範囲の設定も忘れずに。全体公開と、家族や親しい友人だけの公開では、同じ写真でも意味が変わります。祖父母に見せたいだけなら、SNSではなく家族間の共有アルバムやメッセージで送るほうが、公開の問題を根本から避けられます。「上げてから消す」は、保存や転載を防げないので、上げる前に判断する、が原則です。

上げる前に五つ確かめる3-6名札は写さない
図4顔・名前・場所・時刻・他人の五つを、写真と文章の両方で確かめてから公開する。

位置情報(GPS)と撮影日:スマートフォンの写真に埋め込まれるもの

スマートフォンで撮った写真には、撮影日時のほかに、設定によっては撮影場所の緯度経度(GPS情報)が埋め込まれます。写真ファイルの中の情報(EXIF と呼ばれます)で、画面上には見えませんが、ファイルを受け取った側が読み取ることができます。多くのSNSは投稿時にこの情報を削除するとされていますが、メッセージアプリやメールで元ファイルをそのまま送ると、位置情報が付いたまま渡ることがあります。

対応は二段階です。一つは、カメラアプリの設定で位置情報の記録をオフにすること。家の中で撮った写真に自宅の座標が付くのも防げます。もう一つは、共有するときに位置情報を外すこと。写真を送る画面で「位置情報を含めない」といった選択肢が出る機種やアプリがあるので、一度確かめておきます。位置情報を記録しておきたい(あとで「どの公園だったか」を思い出したい)場合は、記録は残して、送るときだけ外す、という使い方もできます。

撮影日時そのものは、位置情報ほど気にする必要はありませんが、SNSの投稿時刻とあわせて「この時間帯にここにいる」が伝わる点は意識しておきます。当サイトが公園の写真を公開するときは、位置情報を除去したうえで撮影日だけをページに転記しています。これは「いつ時点の状態か」を示すためで、時刻や撮影者の行動パターンは載せません。個人の写真でも、日付は残す、位置は外す、という線引きが一つの目安になります。

位置情報座標が埋め込まれる送る前に外す
図5スマートフォンの写真には撮影場所の座標が埋め込まれることがある。記録は残しても、送るときは外す。

年齢別:撮り方と、子どもの気持ち

0〜1歳は、抱っこやベビーカーの中、芝生に座らせた状態で撮ることが多く、動きも少ないので、安全面の心配は比較的小さい時期です。ただし、撮ろうとしてベビーカーから離れる、芝生に座らせて数歩下がる、といった動きは、この年齢では想定外の転倒や、他の子の走り込みにつながることがあります。カメラを構えるときも、手を伸ばせば届く距離を保ちます。

2〜3歳は、いちばん撮りたい瞬間が多く、いちばん目を離せない年齢です。前の節の「撮らない場面」を守るのが最優先で、撮るなら砂場や低い遊具のときにします。この時期の子は、カメラを向けられると止まってポーズを取ろうとして遊びが止まることもあります。撮っていることを意識させず、遊びの流れの中で撮るほうが、本人にとっても写真としても自然です。

4〜5歳からは、「撮っていい?」と本人に聞く習慣を始めます。撮られたくない日もありますし、「今の撮って」と自分から言う日もあります。本人の意思を聞くことは、将来、他人を勝手に撮らない感覚を育てることにもつながります。6〜7歳になると、自分でスマートフォンやカメラを持ちたがります。公園で子どもに撮らせるときは、他人の子にカメラを向けないこと、撮っていいか聞くこと、を最初に約束します。子どもが撮った写真も、公開の前には親が同じ五つのチェックをします。

年齢撮り方の目安気をつけること
0〜1歳抱っこ・ベビーカー・芝生で。手が届く距離撮るために離れない
2〜3歳砂場や低い遊具のときに。遊びの流れの中で滑り台の上・ブランコ前後・水辺では撮らない
4〜5歳「撮っていい?」と聞いてから撮られたくない日は撮らない
6〜7歳本人が撮ることも。約束を先に他人の子にカメラを向けない。公開前に親が確認

撮ることを楽しみにする工夫

ここまで注意点を並べましたが、公園の写真は本来、楽しいものです。写り込みと安全の両方を避けやすい撮り方として、手元と足元をおすすめします。砂を握った手、泥だらけの靴、拾ったどんぐりを並べた地面、水たまりに映った空。顔が写らなくても、その日の遊びははっきり残ります。数年後に見返したとき、顔の写真より「あの日の手」のほうが記憶を呼び戻すことも多いものです。

季節の記録も公園ならではです。同じ公園の同じ木の下で、春・夏・秋・冬に一枚ずつ撮ると、子どもの成長と季節の変化が一緒に残ります。磐田市の公園は種別も面積もさまざまで、風致公園や歴史公園のように木や史跡が主役の園もあります。遊具の前より、木の下や広場のほうが背景に人が入りにくく、落ち着いて撮れることが多いです。

撮ったあとの整理も、少しだけ工夫すると楽になります。公園ごと、季節ごとにアルバムを分けておく、その日いちばんの一枚だけを家族の共有アルバムに入れる、といった習慣です。「たくさん撮ってどれも見返さない」より、「一枚を選んで残す」ほうが、撮る時間も短くなり、結果として子どもから目を離す時間も減ります。

手元拾ったもの木の下で記録
図6手元・足元・拾ったものを撮ると、顔が写らなくてもその日の遊びが残る。木の下は人が入りにくい。

当サイトの撮影方針:人物が識別できる写真は公開しない

最後に、磐田市の公園100園を撮影して公開していく当サイト自身の方針を書いておきます。読者の方に配慮をお願いする以上、当サイトはより厳しい基準で動きます。第一に、人物が識別できる写真は公開しません。撮影は利用者の少ない平日の早朝から午前に行い、人が写り込んだ場合は撮り直すか、識別できないよう加工します。第二に、写真ファイルの位置情報(EXIF の GPS)は公開前に除去し、撮影日だけをページに転記します。

第三に、掲載写真の削除・差し替えの希望には、理由を問わず即日対応します。「自分の子が写っているかもしれない」「自宅が背景に写っている」といった場合は、情報提供・訂正のページから件名【削除】でお知らせください。お名前を公開したり記録に残したりすることはありません。第四に、撮るのは全園共通の標準カット(入口、全景、遊具、対象年齢表示、トイレ、駐車場、動線、水道、日陰、地面、柵、周辺環境)で、映える一枚を狙うものではなく、公園どうしを比べられる記録を目的にしています。

2026年8月時点で当サイトの踏査はまだ始まっておらず、公園ページに当サイトの写真はありません(市の施設ガイドに掲載写真がある園は、そのリンクを示しています)。踏査が始まってからも、この方針は変わりません。公園は子どもたちの日常の場所であり、その日常を写して公開する側には、写される側の親と同じか、それ以上の慎重さが要る、というのが当サイトの考えです。

よくある質問

公園で自分の子を撮ること自体は問題ありませんか?

問題ありません。気をつけたいのは、撮っている間に子どもから目が離れること、他人の子が識別できる形で写った写真を公開すること、SNSに上げたときに顔・名前・場所・時刻が伝わりすぎることの三つです。撮る瞬間の注意の向け先と、撮ったあとの扱いを分けて考えると迷いません。

他人の子が写ってしまった写真はどうすればいいですか?

家族の記録として手元に持っている分には差し支えないことがほとんどです。ただ、他人の子の顔がはっきり写ったものはSNSに上げない、配らないと決めておいてください。使いたい一枚なら顔をスタンプやぼかしで隠す方法もありますが、服装や体格で分かることもあるので、公開範囲を家族や親しい人に限るのが無難です。

撮影に集中していて危ないと思う場面はどこですか?

滑り台や複合遊具の高い場所に子どもがいるとき、ブランコの前後を歩いているとき、じゃぶじゃぶ池や流れなどの水辺にいるとき、駐車場や出入口の近くにいるときです。この四つの場面では撮らないと決め、砂場や芝生、低い幼児用遊具のときに撮るようにすると、見守りの空白ができにくくなります。

写真の位置情報はどうやって外せばいいですか?

二つの方法があります。一つはカメラアプリの設定で位置情報の記録をオフにすること、もう一つは共有するときに「位置情報を含めない」を選ぶことです。機種やアプリによって表示が違うので、一度、設定画面と共有画面を確かめておいてください。記録は残して送るときだけ外す、という使い方もできます。

このサイトに載っている公園の写真に子どもが写ることはありますか?

人物が識別できる写真は公開しない方針です。撮影は利用者の少ない平日早朝から午前に行い、人が写り込んだ場合は撮り直すか加工します。万一お気づきの場合は、情報提供・訂正のページから件名【削除】でお知らせください。理由を問わず即日で削除または差し替えます。

出典・参考

本記事は一般的な情報と磐田市の公開情報にもとづく読みものです。個々の公園の設備・状態は現地でご確認ください。医療・安全に関する判断は医療機関・関係機関の指示を優先してください。

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